Japanese
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特集 社会的ストレスに関わる神経系の制御
ストレスレジリエンスの脳内メカニズム
Molecular mechanism of stress resilience
内田 周作
1
Shusaku UCHIDA
1
1東京科学大学総合研究院難治疾患研究所統合ストレス医科学分野
キーワード:
ストレス
,
レジリエンス
,
うつ病
,
エピジェネティクス
Keyword:
ストレス
,
レジリエンス
,
うつ病
,
エピジェネティクス
pp.821-824
発行日 2026年2月28日
Published Date 2026/2/28
DOI https://doi.org/10.32118/ayu296090821
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われわれには重大なストレスに直面しても正常な生理的機能と行動を維持できる機能が備わっている.この能力は “レジリエンス(resilience)” として知られ,ストレスに曝露されても健康的な状態を維持する “抵抗力” と,困難な状況からの “回復力” の二側面を持つ概念と捉えられている.過去15年にわたるストレスレジリエンスの脳内メカニズム解明研究は,ストレス反応・ストレス適応に関するわれわれの理解を一変させた.モデルマウスを用いた基礎研究から,慢性ストレスに対するレジリエンスは,ストレス体験の結果生じたネガティブな影響を単に元の状態に戻して正常化するだけではない,能動的なプロセスであることが明らかとなりつつある.本稿では,レジリエンスの神経生物学的基盤について概説したい.

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