講座 リーダー論—組織をつくるOTたち・第3回
リーダーになるための素敵な経験の積み方—病院での組織づくり
齋藤 嘉子
1
Yoshiko Saito
1
1介護老人保健施設茶山のさと
pp.1198-1204
発行日 2017年11月15日
Published Date 2017/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001201111
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はじめに
筆者は,1990年(平成2年)にOT免許取得後,28年目を迎える.当時,京都府の病院で働いているOTは50名前後と少なく,リハビリテーション科を立ち上げる病院に所属するOTが多くを占めていた.筆者が就職したのは,リハビリテーション科を開設して2年目の急性期病院であった.卒業校の作業療法学科の先生に指導を仰ぎながら,毎日楽しく仕事をしていた.あのころは初々しい新人時代であった.その後,結婚退職し,再就職は新天地の通所リハで勤務した.そして1998年(平成10年)に京都民医連第二中央病院で仕事をするころには中堅と言われる立場になった.ここで初めて副主任を任されることになり,回復期病棟で勤務しながら子育てと仕事を両立した.そしてベテランと呼ばれ,管理職となり,2017年(平成29年)3月までの19年間,この病院で一スタッフから管理者までの経験をすることになった.2017年4月からは介護老人保健施設「茶山のさと」でリハビリテーション部の管理者として勤務している.現在,子育てはひと段落したが,親の介護が必要になってきている.
今回は,一般病院と介護老人保健施設(以下,老健)の管理運営とワークライフバランスについて,筆者の経験と併せて紹介したい.
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