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特集 気分障害と作業療法
—気分障害のある方への作業療法実践③—気分障害の就労支援
Job assistance for patients with mood disorders
岡崎 渉
1
Wataru Okazaki
1
1NTT東日本関東病院
pp.1105-1111
発行日 2017年10月15日
Published Date 2017/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001201083
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Key Questions
Q1:気分障害の就労に向けたリハの役割は?
Q2:気分障害の就労支援における作業の活用の仕方は?
Q3:気分障害の就労支援における集団の用い方は?
はじめに
50人以上の企業で働く精神障害者の数は,2016年(平成28年)6月時点で,前年から約20%増え,身体障害者や知的障害者の伸び率よりも高かった1).2018年4月から改正障害者雇用促進法が施行され,法定雇用率の算定基準の対象に新たに精神障害者が追加される.それにより精神障害者の雇用義務化の実現に向けた動きが強まり,雇用拡大につながることが予想される.また,それに先駆けて,厚生労働省は障害者が働きやすい職場環境に改善し,職場定着を図ることを狙い,「精神・発達障害者しごとサポーター」の養成を始める.
精神障害者雇用に追い風が吹く環境下で,就労にスムーズに移行していけるよう,リハの重要性はますます高まるであろう.本稿では,気分障害の就労支援において,作業療法の果たす役割とOTのかかわりについて述べる.
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