Japanese
English
特集 児童発達支援からの挑戦—子どもたちの未来に向けて
アウトリーチによる支援:OTに求められる能力と資質—病院勤務のOTの視点から
Child development support by OTs belong to hospitals
門脇 達也
1
,
松本 太蔵
1,2
,
上灘 良祐
3
Tatsuya Kadowaki
1
,
Taizo Matsumoto
1,2
,
Ryosuke Kaminada
3
1養和病院
2鳥取県作業療法士会
3前 鳥取県立米子養護学校
pp.473-476
発行日 2017年6月15日
Published Date 2017/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001200926
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
Key Questions
Q1:鳥取県の地域支援の状況とは?
Q2:アウトリーチであることの特徴は?
Q3:OTに求められる能力や資質とは?
地域支援の経緯
鳥取県作業療法士会(以下,県士会)では,作業療法啓発事業の一環として,県内小学校への支援協力〔2011〜2014年度(平成23〜26年度)〕を行った.その経緯から,2014年度に県教育委員会特別支援教育課(以下,県教委)より,特別支援学校のセンター的機能充実事業として,県立養護学校(鳥取県中部)へのOT派遣要請を受けた.
派遣要員となったOT数名は,知識や技術の共有,支援の方向性統一を図るため事前にステップアップ研修会を行った後に訪問した.この事業でのOTによる支援は学校・保護者から好評であったが,OTは休日を利用した訪問であり,職場での業務調整が困難という問題があった.そのため,県教委は県士会に相談し,2015年度(平成27年度)は事業所への依頼形態にすることで,OTが病院業務として支援できる体制とした.また,県教委からの事前情報にて,支援対象の中に食事・口腔機能・言語機能への対応が必要なケースが推測されたため,STによる支援の必要性を県士会長が提案した.結果,依頼内容の文言が「作業療法士等」と変更され,全県域の養護学校に対して有益な支援を行える体制につながった.
Copyright © 2017, MIWA-SHOTEN Ltd., All rights reserved.