Japanese
English
特集 認知症—身体障害合併症を中心に
療養病床の認知症高齢者における廃用性の身体機能障害について
Disuse and physical deconditioning in elderly people with dementia
福田 卓民
1
,
渡辺 浩司
1
,
髙橋 久美
1
,
齋藤 ひかる
1
,
小倉 正基
1
,
宿野 真嗣
1
Takumi Fukuda
1
,
Koji Watanabe
1
,
Kumi Takahashi
1
,
Hikaru Saito
1
,
Masaki Ogura
1
,
Shinji Shukuno
1
1青梅慶友病院
pp.130-136
発行日 2017年2月15日
Published Date 2017/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001200834
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Key Questions
Q1:廃用性の身体機能障害の発生状況は?
Q2:多職種による具体的な介入方法は?
Q3:最期までかかわる必要性は?
はじめに
全国に約34万床ある療養病床は,入院する患者の約8割が75歳以上で1),疾患に伴う諸症状もさることながら,活動性の低下による廃用性の身体機能障害を併発していることが多い.認知症が主たる疾患である場合も例外ではなく,十分な対応がなされなかったことによる重症例が存在するのも事実である.重症化が疾患に起因するものであればやむを得ない場合もあろうが,日々の過ごし方によるものだとするならば,携わる側の責任は重い.
そこで本稿では,療養病床に入院する認知症高齢者における廃用性の身体機能障害に焦点を当て,その発生状況や重症例について報告する.
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