多職種を交えたリハビリ事例検討会・第3回
経口摂取の継続に意欲的な,グループホームに入居中のALSの方への支援
澁谷 寛陽
1
,
川越 雅弘
2
1さかいリハ訪問看護ステーション千葉・蘇我支所
2国立社会保障・人口問題研究所,社会保障基礎理論研究部
pp.1124-1129
発行日 2016年9月15日
Published Date 2016/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001200725
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事例提示
Aさん,60代後半,男性,要介護5,寝たきり度:C2,認知症なし.身長170cm,体重65kg,BMI:22.49(普通).
病歴・入院歴:2009年にALSを発症し,2011年に歩行困難となり,また胃ろうを造設された.2012年秋より人工呼吸器を装着している.2013年春に重度身体障害者グループホームに転居した.2014年秋,誤嚥性肺炎にて入院.喉頭摘出術後,永久気管孔の造設となった(咽頭気管分離術施行).
家族:妻と娘が近隣に在住し,頻繁に来訪している.受診等のためAさんが外出する際に同行している.
介護:介護ヘルパー(以下,ヘルパー)が24時間対応中である.ADL全介助のため,生活動作のほとんどをヘルパーの介助により行っている.9名で交代制をとっており,介助スキルや食事の進み具合の違いで,介助方法に不安を感じている方もいるとのことである.
生活歴・職歴,他:自営していたが,ALS発症後に廃業した.
処方薬,他:①ランソプラゾール,②クロチアゼパム,③テプレノン,カルボシステイン(混合),④酸化マグネシウム,⑤ゾピクロン,フルニトラゼパム(混合),⑥大建中湯,⑦エネーボ(製),⑧炭酸水素ナトリウム,⑨ヘパリン類似物質+ベタメタゾンリン酸エステルナトリウム(混合),⑩ヒアルロン酸ナトリウム,⑪レボフロキサシン水和物,⑫ヘパリン類似物質クリーム,⑬ポステリザン(製).
アセスメント,目標,予後予測については表1〜3を参照.
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