講座 集団の力の活かし方・第5回
老年期領域での集団—作業療法の貢献
浅野 有子
1
Yuko Asano
1
1介護老人保健施設 涼風苑
pp.1224-1227
発行日 2014年11月15日
Published Date 2014/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001200049
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はじめに
集団の治療・支援的な特徴を活かす作業療法の展開について講座が進んできた.集団に参加することを通して人は自分自身を振り返り,社会参加を果たす.他者を認識し,意識し,かかわりを紡ぐ.自分を変えたり,生活を変えたりするきっかけを得る人もある.
施設や通所事業所で生活をする高齢者にとっては,食堂,ホール,訓練室,浴場等,施設内・事業所内のさまざまな場面が集団作業療法のチャンスになり得る.地域で生活する高齢者も,加齢に伴い生活範囲は狭まりがちで,家族以外の人々との交流は少なくなる.公民館,保健センター,福祉会館等,地域での集まりはウエルネス(より健康な人生)へのチャンスであり,社会参加そのものになる.
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