増刊号 実践に役立つ! 生活行為向上マネジメント
第1章 総論
9 連携と協業の考え方
大庭 潤平
1
Junpei Oba
1
1神戸学院大学
pp.771-776
発行日 2016年7月20日
Published Date 2016/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001200645
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はじめに
リハを表現するのに最も近い言葉に「全人間的復権」が多く用いられる.リハ理念の発展は古代ギリシア時代に遡り,近代では世界保健機関(WHO)がその定義を策定している.このリハにおいて,対象者を中心とした医療や支援等が行われることは当然であり,その過程でさまざまな職種や人々がかかわり,最終的に対象者自身がその自己実現を達成することになる.そもそもリハは,さまざまな人々がかかわり営まれることであり,チーム体制の構築や職種間連携等はあたり前に行われなければならない.しかし,さまざまな事情によるコミュニケーション不足等で,本来行われるべきである話し合い,情報共有,目標共有,役割分担が効果的に行われていないことが現実的な課題として存在することも事実である.
今回,生活行為向上マネジメント(以下,MTDLP)を実践するにあたっての職種間の連携や協業について,その背景とポイントを解説したい.
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