50巻記念企画
小児(発達障害)領域における作業療法のこの10年
宮崎 明美
1
Akemi Miyazaki
1
1旭川荘みどり学園
pp.344-350
発行日 2016年4月15日
Published Date 2016/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001200535
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はじめに
私事ではあるが,1975年(昭和50年)にOTとなって以来,ずっと小児領域で仕事をしてきた1).しかしながら,5年前,突然異動命令が下り,現在の勤務先に施設長として配属された.理由は2つ.管理職に女性を増やすこと,そして,専門職を配置することであった.そのとき,「もうすぐ児童福祉法の改正があるから,作業療法の専門職として何が必要で何ができるか,その現場で考えるように」とも言われた.旭川荘療育・医療センター療育園という病院から,知的障害児通園施設みどり学園という福祉施設への異動である.そして言われていた通り異動の1年後,2012年(平成24年)の児童福祉法の一部改正により,みどり学園は知的障害児通園施設から児童発達支援センターへと名称が変更となった(図12)).
このたびの「小児(発達障害)領域における作業療法のこの10年」を振り返ると,ほぼ半ばで児童福祉法の一部改正があり,その法改正が作業療法の職域・職場にも少しずつ影響してきているのも事実である.そのことにも触れながら話を進めてみようと思う.
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