増刊号 上肢・手の機能と作業療法—子どもから大人まで
第4章 未来に向けた展望
2 子どもたちが笑顔で成長していくために
宮崎 明美
1
Akemi Miyazaki
1
1旭川荘みどり学園
pp.869-871
発行日 2017年7月20日
Published Date 2017/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001201020
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「『お箸が使えるようになるためにスプーンの持ち方を(回外位に)変えましょう』と保育園の先生に言われたけれど,すぐ(回内位に)戻ってしまう.どうしたらいいですか?」と3歳児の母から相談されたOT.「回外位で握って食べるのは,とても食べにくい!! もっといろんな手の使い方をしていくことのほうが大切!!」とOTは話した.
筆者も「お箸の練習はどのようにしたらいいですか?」と2歳前の児の母親から尋ねられたことがある.「焦らなくていいよ!! お箸の前にいろんなおもちゃでいっぱい手を使って遊ぼうね」と話した.“周囲に育児の相談ができる人はいないのかな?! 育児本のどこを見てるのかな? 年齢を考えていないのはなぜ?”とさまざまな思いが頭の中を巡った.
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