50巻記念対談
回復期リハのこれまでとこれから—OTに期待すること
石川 誠
1
,
中村 春基
2
1医療法人社団 輝生会
2一般社団法人 日本作業療法士協会
pp.6-13
発行日 2016年1月15日
Published Date 2016/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001200449
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リハ医療の4つの特徴
中村 日本のリハの歴史で,回復期リハ病棟ができたことは大きな意義のあることです.その前後で,“リハ”のとらえ方がずいぶん違っています.
石川 そもそもリハの定義を考えるとき,1982年に国連総会で採択された「障害者に関する世界行動計画」があります.そこでは,リハビリテーションとは,「身体的,精神的,かつまた社会的に最も適した機能水準の達成を可能とすることによって,各個人が自らの人生を変革していくための手段を提供していくことをめざし,かつ時間を限定したプロセスである」としています.ここで注目すべきなのは「最も適した」と謳っていて,「最高の機能水準」ではないことです.
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