Japanese
English
特集 片麻痺上肢機能回復治療のエビデンス
CI療法
The evidence of constraint-induced movement therapy.
竹林 崇
1
,
道免 和久
2
Takashi Takebayashi
1
,
Kazuhisa Domen
2
1兵庫医科大学病院リハビリテーション部
2兵庫医科大学リハビリテーション医学教室
1Department of Rehabilitation, The Hospital of Hyogo College of Medicine
2Department of Rehabilitation Medicine, Hyogo College of Medicine
キーワード:
上肢機能
,
機能訓練
,
行動変容
Keyword:
上肢機能
,
機能訓練
,
行動変容
pp.313-321
発行日 2013年4月10日
Published Date 2013/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552110074
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
はじめに
近年の脳卒中後上肢麻痺に対するリハビリテーションの進歩は目覚ましい.そのなかでも,革新的な治療コンセプトとして,constraint-induced movement therapy(CI療法)がある.CI療法は,1917年にOgdenら1)が錐体路障害を呈した霊長類に対して行った基礎研究から派生し,さまざまな研究者2-4)によって検証されてきた.ヒトへの応用は1981年のOstendorfら5),1989年のWolfら6)の研究を起点に,1993年にTaubら7)によって現在のプロトコルの礎が形成された.一方,近年,臨床応用を主眼とした修正プロトコルを用いたCI療法(1日の時間の短縮や訓練頻度・内容の修正)8-12)も発達している.本稿では,無作為化比較試験(randomized controlled trial;RCT)をはじめとした研究を吟味し,CI療法および修正プロトコルを用いたCI療法のエビデンスについて言及する.
Copyright © 2013, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.