Japanese
English
症例報告
脳卒中後上肢麻痺を呈した患者に対する複数のニューロモデュレーション(経頭蓋直流電気刺激,末梢神経筋電気刺激)とCI療法の併用訓練
Constraint-induced movement therapy combined with several neuro-modulation devices(transcranial direct current stimulation and peripheral neuromuscular electrical stimulation)for stroke patients with arm paresis
竹林 崇
1
,
花田 恵介
1
,
天野 暁
1
,
梅地 篤史
1
,
大谷 愛
1
,
道免 和久
2
Takashi Takebayashi
1
,
Keisuke Hanada
1
,
Satoru Amano
1
,
Atsushi Umeji
1
,
Ai Ohtani
1
,
Kazuhisa Domen
2
1兵庫医科大学病院
2兵庫医科大学
キーワード:
上肢機能
,
脳卒中
,
日常生活活動
Keyword:
上肢機能
,
脳卒中
,
日常生活活動
pp.1063-1067
発行日 2015年9月15日
Published Date 2015/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001200376
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Abstract:近年,脳卒中後の上肢麻痺に対する治療の一つとして,経頭蓋直流電気刺激が効果を上げている.今回,3名の慢性期の脳卒中後片麻痺患者を対象に,両側の経頭蓋直流電気刺激(B-tDCS)と末梢神経筋電気刺激(PNMES)といった2種類のニューロモデュレーションと,エビデンスが確立された上肢麻痺の治療法であるCI療法とを併用したので報告する.事例は慢性期の対象者3名(年齢:55〜67歳,発症からの期間:10〜44カ月)であった.1日,午前・午後の各2時間のCI療法前に30分ずつニューロモデュレーションを10日間実施した.結果,麻痺手の機能を示すFugl-Meyer Assessment(FMA)は34〜45点→42〜52点,Motor Activity Logのamount of use 0.71〜2.63点→1.46〜3.00,quality of movement 0.64〜2.31点→1.46〜2.95点と麻痺手の機能と向上が認められた.今回の結果は,われわれが過去に示したCI療法単独の成果を上回る短期効果を得た.しかし,今回は事例報告のため,今後の効果の検討は引き続き比較試験等で検討していく.
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