Japanese
English
研究
追視課題によるエクスターナルフォーカスが座位バランスの学習能力と姿勢制御戦略に与える影響
Effect of external focus by pursuit eye movement has on the postural control strategy and learning ability of sitting balance
成田 秀美
1
Hidemi Narita
1
1弘前医療福祉大学
キーワード:
エクスターナルフォーカス
,
座位バランス
,
姿勢制御
Keyword:
エクスターナルフォーカス
,
座位バランス
,
姿勢制御
pp.533-539
発行日 2015年6月15日
Published Date 2015/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001200247
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Abstract:追視課題によるエクスターナルフォーカスが座位バランスの学習能力と姿勢制御戦略に与える影響を検証した.眼球運動なし群(8名)は,両上肢でディスプレイを保持し中心指標を注視させた不安定板上の座位バランス訓練を5回実施した.眼球運動あり群(16名)は,眼球運動なし群と同様の課題を1,2,5回目に行い,3,4回目はディスプレイの文字を探索する追視課題によるエクスターナルフォーカスであった.座位バランス能力は上部体幹(質量中心)に装着した3軸加速度計および不安定板下の重心動揺計にて圧中心(center of pressure:COP)を測定した.結果,眼球運動あり群では,追視課題挿入時に上部体幹の動揺が減少,5回目も効果は持続した.眼球運動なし群はCOP総軌跡長が減少,上部体幹の動揺は増減なく推移した.姿勢の安定は質量中心を制御する能力とされ,追視課題によるエクスターナルフォーカスは座位バランスの安定化を促進し,持続する傾向が示唆された.
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