特別記事
heart bridge smock 「できる」って,うれしい!(後編)
pp.150-152
発行日 2015年2月15日
Published Date 2015/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001200131
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前号では,ハート ブリッヂ スモックを企画・開発するに至った経緯や商品の内容,そして,つくり手としての「想い」等をお伝え致しました.後編となる今号では,実際にハート ブリッヂ スモックをご着用いただいている療育機関や学校等での事例の中で,最もご利用数が多い東京都立の特別支援学校小学部のお子様の保護者様より頂戴したお声の一例をご紹介させていただきます.こちらの特別支援学校では,習慣的に,給食や図工の時間には衣服の汚れを防ぐためにスモックを着用されています.
「ダウン症のため,手作業や体幹動作が苦手です.ボタンやファスナーを使うこともできませんでしたが,ハート ブリッヂ スモックでトレーニングをしました.まず,2.0cmのボタン仕様を使ってみたところ,ボタンの形に特徴があるため,つかみやすく,色が一つずつ違うことにより視覚的にも覚えやすいようで,繰り返し着ることにより,徐々に自分でできるようになりました.その後,1.3cmのボタンにチャレンジしたところ,同じように少しずつできるようになりました.次に,ファスナー仕様を使ったところ,ループエンド(玉)が付いていることにより指がひっかかり,繰り返しトレーニングをするうちに,自分でできるようになりました.その後,普段着のジャージのファスナーが,いつの間にかすんなりと使えるようになっていました.ハート ブリッヂ スモックを着ることで,本人にも「できる!」という自信がつき,その他の手先のことに取り組もうとする「やる気」が出てきました.使ってみて本当によかったです!」〔小学部5年(ダウン症のお子様)のお母様より〕
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