特集 総合病院における精神科作業療法
コラム:総合病院におけるOTの役割—部署を超えた連携,全科を視野に入れた作業療法の実践を!!
香山 明美
1
1宮城県立精神医療センター
pp.1307-1310
発行日 2014年12月15日
Published Date 2014/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001200073
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はじめに
総合病院とは,従来は医療法で許可病床数100床以上で主要な診療科(最低でも内科,外科,産婦人科,眼科,耳鼻咽喉科の5科)を含む病院をいうと規定されていたが,1996年(平成8年)の法改正により廃止されている.しかし,その後も総合病院の概念は継続しており,総合病院を標榜する機関が多い.
いわゆる総合病院に勤務するOTは,多くの身体科に対応するリハビリテーション科と,精神科があればその精神科作業療法やデイケアを担当する者とに分かれていることが多い.また院内での物理的,心理的距離が遠い場合がほとんどである.しかし,総合病院がもつ総合的な治療を提供していくという使命から鑑みれば,リハビリテーション科と精神科のOTとの共有が必要となる.
本稿では,総合病院における精神科の動向を紹介し,総合病院における領域を超えたOTの役割を示す.
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