特集 根拠あるケアで患者の苦痛を減らすために 手術の疑問を解決します
患者主体の周手術期看護のために―他部署との連携をめざして
堀田 順子
1
1松山赤十字病院中央手術部
pp.696-697
発行日 2006年8月1日
Published Date 2006/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661100335
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周手術期看護は,「感染予防」「手術操作の円滑化」「術前・術中・術後の回復促進」などを意図して,経験的,実証的な裏づけによって行なわれています.医学・医療・看護は絶えず進歩し,考え方や根拠も変化し続けており,今後ますます周手術期に行なわれる看護について,エビデンス(根拠)に基づいて看護実践の必要性,内容,方法,効果を検討することが必要不可欠であると言われています.
エビデンスを理解して看護技術を実践することは,看護技術の質の向上につながり,患者に安全な療養環境を提供することができます.また,知る権利や要求を満たすために,必要に応じてケアのエビデンスを説明したり,効果的な情報提供を行なうことによって,患者が納得して看護行為を受けることができ,安心感を得ることで,信頼関係の構築につながります.これらは,患者主体の看護を実践するうえで必要であると考えます.
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