巻頭言
リハビリテーションを視野に入れた精神医療
渡嘉敷 暁
1
1埼玉県立精神保健総合センター
pp.910-911
発行日 1997年9月15日
Published Date 1997/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405904391
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林宗義先生は,「患者の症状を癒したり抑えたりするだけでは臨床家の責任を十分に果たしたとは言えない。精神医療における治療の究極的な目標は,患者を元気にして家に帰し,本人が家族や地域社会と協調して生活・機能できるようにするリハビリテーションにある。」と言っている1)。
我が国においても,1987年に成立した精神保健法に社会復帰施設が法定化されて以来,絶対数はまだ不十分ではあるが,リハビリテーション関連の社会資源は急速に増加した。
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