連載 ご当地作業療法・第7回
桃の木を育ててみました!
米井 浩太郎
1
Kotaro Yonei
1
1一般財団法人共愛会 デイサービスみもこころ
pp.1236-1237
発行日 2014年11月15日
Published Date 2014/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001200051
- 有料閲覧
- 文献概要
はじめに
「岡山県といえば桃でしょ!」というように岡山県の桃は,「桃太郎」にまつわる伝説で全国に広く知られており,桃の花は県花にもなっている.岡山県の桃の栽培は,1875年(明治8年)に中国から導入されてから本格的な栽培が始まり,恵まれた気候風土と長年にわたり蓄積された先人の栽培技術により,昭和30年代には収穫量全国1位となった.その後工業化の進展等により生産農家は減少したが,現在でも清水白桃の栽培面積は日本一である(岡山県農政企画課のサイトより).わが鏡野町でも昔は桃の栽培が盛んであったが,現在はかなり生産農家が減少している状況である.
デイサービスみもこころは開設3年目で,定員30人のデイサービスである.筆者は日本作業療法士協会が開発した生活行為向上マネジメントの研究協力を以前からしている.開設当初から管理者としてこの生活行為向上マネジメントを積極的に導入し,利用者のしたいことを生活目標として共有し,目標に合わせて利用者が自由に選択した活動を支援していけるように試行錯誤している.
利用者Aさんがいくつか挙げたやりたいことの中に今回のテーマとなる「桃の木を育てたい」という希望があり,桃の木をデイサービスで育ててみることになった.
Copyright © 2014, "MIWA-SHOTEN Ltd.," All rights reserved.