グラビア
カメラ・ルポ 交通禍に桃む
浅井 博
,
本誌編集室
pp.5-12
発行日 1967年8月1日
Published Date 1967/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661913229
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人類が多年の夢“距離の超克”への挑戦は,今やその狙いを“時の超克”へと変えつつある,スピード・アップ──文明の進歩は人類の幸福への寄与を本来とするものでありながら,それは所期の目的とはうらはらに,今日では交通事故による死亡は脳溢血に次いで第2位の死亡原因となっているあたりは皮肉な現象といわざるを得ない。
昨年の道路交通事故は,ついに史上最高の件数を記録した,昨年1年間における死者は13,895人,負傷者は497.490人,合計511.385人のいたましい犠牲者がでた今年になっても,死者はへったものの発生件数は依然として増加の一途をたどっている。
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