Japanese
English
報告
回復期リハビリテーション病棟患者にみる2006年度診療報酬改定の影響―在院日数,ADL,算定単位数,転帰先の変化
Influence of the fee-for-service revision for 2006 in recovery phase rehabilitation ward: period of hospitalization, ADL, amount of rehabilitation program, and discharge outcome.
岩井 信彦
1
,
細田 佳代
2
,
青柳 陽一郎
3
Iwai Nobuhiko
1
1神戸学院大学総合リハビリテーション学部
2赤穂中央病院リハビリテーション部
3川崎医科大学リハビリテーション医学
キーワード:
回復期リハビリテーション病棟
,
診療報酬改定
,
ADL
,
病棟管理
Keyword:
回復期リハビリテーション病棟
,
診療報酬改定
,
ADL
,
病棟管理
pp.429-433
発行日 2008年5月15日
Published Date 2008/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551101180
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要旨:2006年4月の診療報酬改定が,患者の在院日数やADL能力の回復,算定単位数,転帰先にどのような影響を及ぼしたのかを検証することは,リハビリテーション(以下,リハ)医療の立場や病棟管理の面からも必要不可欠である.今回,2005年1月から2007年3月までに赤穂中央病院回復期リハ病棟に入棟した患者403名を改定前群と改定後群に分け,①年齢,性別,②発症から入棟までの期間,③入棟期間,④発症から退棟までの期間,⑤ ADL(入棟時FIM,退棟時FIM,FIM gain,FIM efficiency),⑥リハ料1日平均算定単位数,⑦ ADL加算がリハ料総算定単位数に占める割合,⑧転帰先の8項目を後方視的に調査し,比較検討した.その結果,改定後は効率的にADL能力が改善した一方で,より早期に患者を受け入れる必要が生じたこともあり,合併症などで一般病床へ転棟する症例が増えた.患者の全身状態への十分な配慮とともに,入院早期より退院後の生活を見越した対応を行い,より効率的なリハ医療の提供に努めることが重要と思われた.
Copyright © 2008, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.