書評 ―蜂須賀研二（編）―「服部リハビリテーション技術全書 第3版」

　帯にある「30年の時を越え，あの名著が新たによみがえる」，「今，リハビリテーションにかかわる全ての人へ」の言葉は，編集に携われました皆さまの素直なお気持ちを代表していると思う．

　私は，1977年（昭和52年）にOTになり，現在まで主に兵庫県立リハビリテーションセンターで働いているが，病院では図書室で，また自宅には手垢がついた状態で初版を活用している．それを見ると初版第1刷は1974年（昭和49年）2月15日発行で，価格は22,000円．入職後しばらくしてから購入したのを覚えている．学生時代には，ほしくても買えない貴重な書籍であった．