書評
『服部リハビリテーション技術全書 第3版』
芳賀 信彦
1
1東大大学院・リハビリテーション医学
pp.830
発行日 2014年9月25日
Published Date 2014/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408103161
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東大病院リハビリテーション部の本棚に,『リハビリテーション技術全書 第2版』(1984年発行の第1刷)がある.おそらく今までに東大に所属した多くのスタッフが手にしたであろう汚れ具合で,勉強会に使用したと思われるプリント類も挟み込まれている.私と同世代のセラピストに聞くと,皆学生時代からこれで勉強してきたという.「いよいよ第3版が出たのですか」という声も聞こえてきた.
『リハビリテーション技術全書』は,九州帝大医学部から九州労災病院の初代リハビリテーション科部長を経て長尾病院を開設された服部一郎先生が,約10年かけて医師とセラピスト両方に向けて書き上げた教科書で,1974年に初版が出版されている.第2版までは服部先生が中心となり執筆されたが,亡くなられた服部先生に代わり,第3版は蜂須賀研二先生(産業医科大名誉教授)がまとめられた.北九州地区を中心に60名を超える先生方が執筆されており,まさに九州魂が込められた大作である.
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