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特集 「環境」と作業療法
OTが知っておくべき法制度の中の「環境」―法制度の動向から,これからのOTの専門性・役割を考える
“Environmental factors”in legal framework which OTs should know
長田 貴
1
Takashi Nagata
1
1NAGATAケアマネジメント研究所
pp.841-844
発行日 2014年7月15日
Published Date 2014/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001100595
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Key Questions
Q1:外の環境と内の環境とは?
Q2:環境支援とは?
Q3:同職種連携・協働の現状は?
はじめに
今回の特集においては,唯一OTではない福祉分野からの客観的な立場と視点で,法制度から環境を考えたときのOTの役割や方向性について述べさせていただく機会を得た.筆者自身,リハ病院のMSWや在宅でのSWという支援チームアプローチの実践経験の中で,医療と生活の両面をとらえる専門的支援実践者であるOTへの憧れと期待を踏まえて述べたいと思う.
ここでいう「環境」とは,われわれが支援対象とする「人」と「人を取り巻く地域や生活場面等の物的要素」の総称とする.住環境や地理的生活環境といった狭義の環境ではなく,制度上で示されている広義の環境を意味する.最近の障がい者や高齢者における制度動向からみると,支援対象範囲(環境)の広がりがわかる.このような法制度の動向を知ることは,これからのOTの方向性や役割を発展的に考えていくために(もちろん個人レベルにとどまるのでなく全体的に共通認識していくために)きわめて大切なことである.
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