連載 ご当地作業療法・第2回
讃岐うどんに挑戦!
纐纈 功
1
,
田邊 夏美
1
Isao Kougetsu
1
,
Natsumi Tanabe
1
1医療法人社団和風会 橋本病院
pp.410-411
発行日 2014年5月15日
Published Date 2014/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001100488
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香川県は,うどん店が人口10万人あたり65軒と全国第1位の店舗数を誇り,讃岐うどんは県民に愛されている食べ物の一つである.手打ちうどんのコシと出汁のおいしさと,なんといっても1杯約200円という値段の安さが人気の秘密である.このような地域性から,患者さんとの会話の中で,自宅でうどん打ちをした話や,好みのうどん店に足繁く通った話が話題に上がることも多い.
今回ご紹介する50代の女性Aさんは料理が好きで,家庭では主婦として,仕事では給食をつくる仕事に従事されていた方である.Aさんの入院時の身体機能はBr-Stage左上肢Ⅵ・手指Ⅵ・下肢Ⅴで,主な問題は四肢末梢のしびれと左手指の巧緻性低下,全身の耐久性低下であった.すでにADLはおおむね自立レベルであったため,作業療法プログラムは家事全般の練習を中心に行った.調理練習を重ねるうちに,OTからのうどんを打ってみようという誘いにも快く応じてくださった.
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