提言
人生の黄金期を迎えて
岩﨑 清隆
1
Kiyotaka Iwasaki
1
1NPO法人ぷねうま群馬
pp.100-101
発行日 2014年2月15日
Published Date 2014/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001100399
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ぷねうま群馬設立まで
2013年(平成25年)3月,20年間勤めた大学を無事,定年退官することができた.退職後の生活をどういうものにするかは,この年齢に達した者にとっては,最大の関心事である.あと残された人生のイベントは自らの死のみである.そこにどうたどり着いたらいいものか,思案するのも当然だが,死への準備といっても,生きている間しか何かできないので,結局,何をして残された時間を埋めるかということなのだろう.
私は多趣味な男である.人並みにあれもしたい,これもしたいという思いはあったが,結局,退官後,間髪をいれず4月からNPO法人を立ち上げ,私流の「発達障害児とその家族への支援」を始めることになった.7月に県からの認可が下り,9月には事務所開設の運びとなり,とんとん拍子にことが運んでいる.行きつ,戻りつが多い私の人生の中では異例といってもいいくらいのスムーズさである.いろいろ手助けしてくれる仲間がおり,ものの流れに逆らわずに,動いているのがいいのかもしれない.今までもそうであったが,私の場合,自分でなまじな判断を下すより,周りの期待に沿って動いているほうがどうもことがうまく運ぶようである.とはいうものの,漠然とではあるが,こう過ごしたいという思いがあったこともまた事実である.
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