特集 産婦人科にかかわる医用技術の新たな進歩Ⅰ
情報管理に関する新技術の導入
1.電子カルテの新たな可能性
植田 彰彦
1,2
A. Ueda
1,2
1京都大学大学院医学研究科ビッグデータ医科学分野(特定助教)
2こども家庭庁成育局母子保健課母子保健政策調査員
pp.39-44
発行日 2025年1月1日
Published Date 2025/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000003269
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近年,急速な少子高齢化の進行に伴い,効率的かつ質の高い医療体制の構築が喫緊の課題となっている。このような状況下,マイナ保険証をはじめとする制度改革や医療DXの推進により,医療機関間および医療機関と自治体間で保健・医療・介護情報を効率的に共有する「全国医療情報プラットフォーム」の整備が進められている。こうした取り組みを背景に,従来は院内で完結していた電子カルテは,多機関連携型へと変容する転換期を迎えている。本稿では,医療DXにかかわる国の取り組みを紹介するとともに,医療DXがいっそう進展する社会において電子カルテがもたらしうる新たな可能性について概説する。
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