Japanese
English
研究
アルツハイマー型認知症高齢者の重症度と残存音楽能力との関連性についての研究
A study about the relevance of the remaining music skills and the disease severity in elderly patients with Alzheimer dementia
山田 恭子
1
,
清水 英樹
2
Takako YAMADA
1
,
Hideki SHIMIZU
2
1佛教大学
2名古屋大学
キーワード:
アルツハイマー型認知症高齢者
,
音楽活動
,
音楽能力
Keyword:
アルツハイマー型認知症高齢者
,
音楽活動
,
音楽能力
pp.1397-1402
発行日 2013年11月15日
Published Date 2013/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001100341
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
Abstract:この研究の目的は残存音楽能力テストを使用することにより,アルツハイマー型認知症高齢者の重症度と残存音楽能力との関連性について検討するものである.65歳以上のアルツハイマー型認知症と診断された71名の高齢者にYorkによって開発された残存音楽能力テスト(RMST)を実施した.それは「メロディ記憶とピッチの弁別」,「音楽的記憶」,「音楽的言語」,「リズムテスト」,「楽器の判別」,「短期記憶」の6つの機能11項目を調べるものである.重症度判定にはCDRを使用した.CDR 2群では「メロディ記憶とピッチの弁別」,「音楽的記憶」,「音楽的言語」,「リズムテスト」,「楽器の判別」,「短期記憶」の順に機能が維持していることが認められた.「短期記憶」はCDR 2群で早々に機能が低下する.CDR 3群ではいずれの音楽スキルも著しく低かった.アルツハイマー型認知症高齢者に音楽活動実施の際には,これらの活動を有効な治療手段として利用できる可能性が高いことが示唆された.
Copyright © 2013, MIWA-SHOTEN Ltd., All rights reserved.