学会・研修会印象記
第50回日本リハビリテーション医学会学術集会
小林 毅
1
1千葉県立保健医療大学
pp.1177
発行日 2013年9月15日
Published Date 2013/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001100279
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50周年の節目となる日本リハビリテーション医学会学術集会が,公益社団法人日本リハビリテーション医学会理事長も務められている水間正澄会長のもとで開催された.
メインテーマに「こころと科学の調和―リハ医学が築いてきたもの」を掲げ,シンポジウム,記念講演,特別講演,パネルディスカッション,International Symposium等,そして数多くの演題と盛りだくさんの内容だった.これらの企画は,水間会長のご挨拶にあるように,リハ医学が「サイエンスの発展に邁進する一方で『リハビリテーション・マインド』という大切な“こころ”の部分も受け継いでまいりました.第50回学術集会を迎えるにあたり,今日まで築き上げられた輝かしい伝統とマインドが未来へと受け継がれていくことを願い」という意図が,すぐにわかる内容であった.特に,ランチョンセミナーではあったが,澤村誠志氏の「切断・義肢と地域リハビリテーション―切断者と共に歩み学んだ50年」は,澤村氏の「患者から学ぶ」という言葉が印象に残った.今は「病院と地域(在宅)」が別々の制度で運用されているが,筆者自身がOTになったころは「患者が自宅に退院するときには,必ず自宅を事前訪問するように」と教えられたことを昨日のことのように思い出した.
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