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特集Ⅱ パーキンソン病update
パーキンソン病患者への定位・機能神経外科手術
Stereotactic and functional neurosurgery for Parkinson's disease
橋本 隆男
1
Takao Hashimoto
1
1慈泉会相澤病院 神経疾患研究センター
pp.522-526
発行日 2013年6月15日
Published Date 2013/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001100141
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Key Questions
Q1:パーキンソン病の症状の機序は?
Q2:定位脳手術の適応は?
Q3:リハを行ううえでの注意点は?
はじめに
パーキンソン病は,中脳にある黒質ドパミン神経細胞が変性脱落する変性疾患であり,中脳黒質神経細胞内のレヴィー小体が特徴的病理所見である.進行性であり,平均すると約10年の経過で日常生活に何らかの介助が必要になるが,個人差が大きい.治療は薬物を用いた脳ドパミン補充療法が主であるが,1990年代にパーキンソン病の諸症状に対する定位脳手術の有効性が確立し1,2),現在では治療法の中で大きな位置を占めている.最近の手術法の主流は脳深部刺激療法であり,体内に刺激装置が植え込まれる.手術を受けた患者のリハを行ううえで,ハードの面で注意すべきことがあり,またソフトの面でも,手術効果の特徴を知ることは大切である.
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