活動報告
パーキンソン病患者を対象とした機能訓練事業
植村 小夜子
1
,
四方 栄子
2
,
呉谷 佳子
3
,
赤松 智子
4
1京都市立看護短期大学
2京都市上京保健所・健康づくり推進課
3京都市右京保健所・健康づくり推進課
4京都大学医療技術短期大学部
pp.646-653
発行日 2003年7月1日
Published Date 2003/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662100124
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はじめに
機能訓練事業に参加することは,家への閉じこもりを防ぎ,社会とのつながりを再びつくりだし,人とのふれあいのなかに生きがいを見出しやすくする。また,生活の場においてリハビリテーションを行うことで訓練の目標が本人に明確に認識され意欲が高まるなどの効果が期待できる1)。事業運営にあたっては,参加する本人および介護者の意見を聞き,参加者のニーズにあった内容を準備し,自主性を尊重するとともに自立を促すものでなければならない。そして,事業運営にあたる実施者側,参加者側のそれぞれの立場から目標が達成できたかどうかの評価を行うことが必要である。
今回,京都市右京保健所ではモデル事業として新たな機能訓練事業を開始した。参加前に本人および家族に対してのアセスメントを導入し,個別目標や参加者に共通の目標を明確にしたうえで,継続的な評価を行ったので報告する。
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