提言
「生きた作業」を提供するために!
足立 一
1
Hajime ADACHI
1
1大阪保健医療大学
pp.386-387
発行日 2013年5月15日
Published Date 2013/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001100105
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生きた作業
もう十数年前のことになるが,私が精神科の病院へ勤務して,上司からいわれた初仕事が,家財道具を粗大ごみ置き場から集めてきて,患者さんと一緒に修理することであった(現在では違法だが).その後,身寄りがない生活保護の患者さんが自分で直した家財道具をもって退院していくことを知った.養成校で学んだ創作活動やレクリエーション等をイメージしていた私にとっては衝撃的な初仕事であった.またその上司からは,深い意図もなく作業を提供すると,「作業が死んでいる!」と叱られたこともあった.自然と「生きた作業」について考えるようになった.
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