講座 作業療法のための薬の知識・第1回【新連載】
脳卒中慢性期の薬物療法
伊井 裕一郎
1
,
冨本 秀和
1
Yuichiro Ii
1
,
Hidekazu Tomimoto
1
1三重大学大学院(神経内科)
pp.334-338
発行日 2013年4月15日
Published Date 2013/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001100090
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はじめに
脳卒中の急性期治療の進歩によって,初回脳卒中発作における急性期死亡率が減少してきているとともに,脳卒中発作後の機能障害を有する慢性期患者の治療・管理が重要になってきている.脳卒中発症後いつからを慢性期とするかについての明確な基準はないが,一般的には1カ月くらいを区切りとすることが多い.機能回復,社会復帰に向けた回復期リハや機能維持を図る慢性期リハを進めていくうえでも,脳卒中の再発を防ぎ,かつ合併症への対策を十分行うことは非常に重要である.
本稿では,脳卒中慢性期の再発予防と合併症に対する薬物治療について述べる.
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