提言
福祉用具の安全な利用を目指して
河口 青児
1
Seiji KAWAGUCHI
1
1福岡医健専門学校
pp.294-295
発行日 2013年4月15日
Published Date 2013/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001100079
- 有料閲覧
- 文献概要
一歩街に出れば,車いすや杖などの福祉用具を使用されている方を見かけることも珍しくない昨今,福祉用具の安全な利用をさまざまな視点より考える必要があると感じる.以下に多職種経験をふまえ私の知見を述べたい.
福祉用具は,要介護高齢者や障害者等の利用者の生活を豊かに,便利にするとともに,介護者の負担を軽減するためのものである.1993年(平成5年)には福祉用具法(正式には「福祉用具の研究開発及び普及の促進に関する法律」)が施行され,さらに2000年(平成12年)には介護保険法が,2006年(平成18年)には障害者自立支援法がそれぞれ施行され,高齢者や障害者を取り巻く福祉用具の利用環境は格段と向上し,広く一般の人々にも認知され,福祉用具は身近なものとなり,その利用件数も年々増加してきている.
Copyright © 2013, MIWA-SHOTEN Ltd., All rights reserved.