基本手技シリーズ・13
トロッカーの挿入部位—甲状腺の場合
石井 誠一郎
1
,
大上 正裕
2
,
有澤 淑人
1
,
大森 泰
1
,
納賀 克彦
1
,
北島 政樹
2
1川崎市立川崎病院外科
2慶應義塾大学医学部外科
pp.80-82
発行日 2000年2月15日
Published Date 2000/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.4426900111
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はじめに
内視鏡下手術においては,トロッカーの挿入位置が手術の難易度を左右するといっても過言ではない.特に頸部などのように,胸腔や腹腔などと異なって,本来,腔を有していない場所に剥離操作を行って,手術操作腔を作成する場合,その腔の大きさには制限がある.したがって,トロッカーの挿入部位は手術を成功させるうえでの最も重要なポイントであり,また美容上の面からも,手術の際にトロッカーの位置を変更して再挿入することは好ましくない.
ここでは,われわれの行っている内視鏡下甲状腺切除術(上皮小体の手術にも応用可)におけるトロッカーの挿入部位について述べる.
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