--------------------
編集後記
小澤 壯治
pp.160
発行日 2010年2月15日
Published Date 2010/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.4426100455
- フリーアクセス
- 文献概要
- 1ページ目
投稿論文を査読していると,自分自身の論文執筆方法について反省させられることがあります.主語と述語を正しく対応させているのであろうか,「てにをは」がおかしくないだろうか,同じ言い回しを繰り返していないだろうかなど,小中学校で学んだ文章作成を適切に行っているかが心配になります.それは読みやすい原稿と読みにくい原稿の二種類に接するからです.自らが書いた原稿の欠点はなかなか気がつきにくいものですが,他人の原稿の不備は気になって仕方がありません.査読原稿に可能な範囲で修正を加えるようにしていますが,修正箇所が多すぎるとお手上げです.
原著論文として投稿された原稿には優れたものが多くありますが,研究目的,検討方法,結果の表現方法,結果の考察,結論への到達などが明確でない原稿もみられます.単純でも構いませんが,正しくそして分かりやすい論理展開をしてある原稿は読みやすいです.逆に言えば,論理が飛躍したり不明瞭な原稿は大幅な修正が必要となります.
Copyright © 2010, JAPAN SOCIETY FOR ENDOSCOPIC SURGERY All rights reserved.