手術テクニック
腹腔鏡/胸腔鏡の麻酔
佐々木 剛
1
,
高橋 成輔
2
1国立病院九州医療センター麻酔科
2九州大学医学部麻酔蘇生学教室
pp.56-58
発行日 1997年2月15日
Published Date 1997/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.4425900086
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腹腔鏡視下手術の麻酔について
腹腔鏡視下手術は,手術創が小さく,疼痛も軽く,早期離床が可能で入院期間も短いなど,低侵襲の術式として近年急速に普及している.また,内視鏡手術用機器の改良と進歩により,標準的な胆嚢摘出術のみならず,鼠径ヘルニア根治術,虫垂切除術,胃部分切除術,結腸部分切除術,摘脾術などへとその適応は拡大する一方である.
しかし,麻酔管理の立場からは,その特有の合併症について対策を講ずる必要があり,予防,診断,治療を進めるうえでは必ずしも低侵襲とは言い難いものでもある1).
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