特集2 ERスタンダード 心不全—「っぽい」の核心をとらえて,しっかり対応する!
【Part 1】「心不全っぽい」を見極めよう
1.ERで呼吸困難の患者をみたら—ABCDEアプローチからみる診療手順
渡邉 紀博
1
Norihiro WATANABE
1
1新潟県立燕労災病院(済生会新潟県央基幹病院)救急科
pp.234-245
発行日 2023年9月25日
Published Date 2023/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3105200077
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
心不全患者は当然ながら,最初から「心不全」と診断がついた状態で来院するわけではない。呼吸困難といった典型的な症状から,食思不振や倦怠感といった非特異的症状まで,さまざまな症状を訴えて救急外来を受診する。救急医,救急担当医は多様な訴えに対して鑑別を挙げ,適切に心不全の診断にたどり着かねばならない。本稿では呼吸困難を訴える患者を念頭に,その対応について解説する。
Copyright © 2023, MEDICAL SCIENCES INTERNATIONAL, LTD. All rights reserved.