今月の主題 ウイルス肝炎ABC
ウイルス肝炎の臨床
ウイルス肝炎ABCDEの疫学
石川 和克
1
,
佐藤 俊一
1
1岩手医科大学第1内科
pp.442-444
発行日 1993年3月10日
Published Date 1993/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402902013
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●A型肝炎の発症は,抗体未保有者が高年齢層へも移行しており,若年者に特徴的ではなくなったが,最近ワクチンが開発され,ウイルスの撲滅が期待される.
●B型肝炎はワクチン,グロブリンによる感染防御の普及により,垂直感染によるキャリアが減少した.散発例はSTDとしての様相が濃い.
●C型肝炎は輸血,注射などによる血液を介しての感染が主で,長年の経過で肝硬変・肝細胞癌への進展が危惧される.
●D型・E型肝炎のわが国における頻度は低く,臨床的に問題になることは少ない.
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