特集 「息苦しい」が主訴の時
【慢性の息苦しさへの対応】
心因性の呼吸困難へのアプローチ
森屋 淳子
1,2
1医療生協家庭医療学レジデンシー・東京
2東京大学医学部附属病院心療内科
キーワード:
心身相関
,
身体表現性障害
,
過換気症候群
,
声帯機能不全
,
心身医学的治療
Keyword:
心身相関
,
身体表現性障害
,
過換気症候群
,
声帯機能不全
,
心身医学的治療
pp.752-755
発行日 2013年9月15日
Published Date 2013/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414102960
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
Case
呼吸器症状に心理的要因が関与していると考えられた1例
症例:28歳,女性.
主訴:喘息と似た喘鳴,咳,息苦しさ.
現病歴:半年ほど前より喘息のような喘鳴と咳が続き,気管支拡張薬やステロイド吸入薬を使用するが症状改善せず.呼吸症状が悪化しER受診.喘息発作との診断のもと,経口ステロイド処方されて帰宅するも,完全に改善することはなし.問診により,家族内の心理的葛藤や職場でのストレスが症状と関連していることがわかり,漢方薬と抗不安薬頓服を処方し,心理療法を施行.半年ほどで症状は軽快した.
Copyright © 2013, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.