特集2 ERスタンダード 心肺蘇生—まさかの! ガイドラインが使えないとき,あっても悩むとき
【Part 2】コントラバーシャル編
【コラム】救急外来での蘇生中止の伝え方,死亡確認時の注意点—FPDRの有効性も視野に
野路 咲
1
,
舩越 拓
2
Saki NOJI
1
,
Hiraku FUNAKOSHI
2
1東京都立墨東病院 高度救命救急センター
2東京ベイ・浦安市川医療センター 救急集中治療科 救急外来部門
pp.152-156
発行日 2023年6月25日
Published Date 2023/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3105200059
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院外心停止は突然のイベントであり,特に患者家族はその瞬間から長期にわたって強いストレスに曝される。一方で,救急外来でのdifficult communicationについて臨床医がトレーニングを受ける機会は少なく,医療者にとっても心理的負担は大きい。
本稿では,心肺蘇生中止の際に家族に対していかに対応するかを解説するとともに,蘇生処置時に家族が立ち会うこと(FPDR*1)について,その実際や今後の方向性まで考察する。さらに,死亡確認時の対応にも触れる。
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