特集 眼科基本診療Update—私はこうしている
1.診断に必要な基本技術
一般的検査
視野検査—コツと注意点
小島 ともゑ
1
,
不二門 尚
2
1大阪医専視能訓練士科
2大阪大学医学部器官機能形成学教室
pp.14-16
発行日 2000年10月30日
Published Date 2000/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410907011
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静的視野測定と動的視野測定
視野検査には,静的視野測定と動的視野測定があり,それぞれ長所,短所がある。ゴールドマン視野(Goldmann perimeter:GP)測定は,動的視野測定であり,広い範囲の視野測定ができる点や,声かけをしながら計測することによって,データの信頼性を向上させることが可能な点が長所である。短所としては,中心視野の精密測定が困難な点,検者の熟練度に結果が影響を受ける点などである。
緑内障の初期変化を捉えたり中心視野や傍中心暗点の測定は静的精密視野が優れている。視野の進行が数値で判定可能であり,統計処理上も有利である。
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