特集2 ERスタンダード 心肺蘇生—まさかの! ガイドラインが使えないとき,あっても悩むとき
【Part 2】コントラバーシャル編
7.救急外来での蘇生中止の最適なタイミング—不確実性のなかでの判断は「診断プロセス」に通じる
柴橋 慶多
1
Keita SHIBAHASHI
1
1東京都立墨東病院 高度救命救急センター
pp.144-150
発行日 2023年6月25日
Published Date 2023/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3105200058
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院外心停止患者の予後は不良である。とりわけ,病院到着時点で蘇生に至っていない場合には,救命できないケースが大半であり,蘇生チームリーダーには,蘇生行為をどの時点で中止するかの判断が求められる。
本稿では,救急外来における蘇生中止とその最適なタイミングについて述べる。できるかぎり文献的考察や事実に基づいた記述を心掛けたが,テーマの性質上,私見を述べざるを得ない部分もあった。倫理的に議論のあるテーマも多いがご容赦いただき,批判的考察の材料としてほしい。
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