特集2 ERスタンダード ショック—最速介入のための認知力と確かな対応力を身につける
【Part 2】対応力を磨く
7.④血液分布異常性:初学者のための診断と初期治療—現時点のエビデンスをふまえた基本戦略をつかむ
東 裕之
1
Hiroyuki AZUMA
1
1福井県立病院 救命救急センター
pp.152-159
発行日 2022年11月25日
Published Date 2022/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3105200023
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血液分布異常性ショックでは,さまざまな機序を介して血管が拡張し,全身の循環を損なう低血圧に至る。そのため,原因にかかわらず,補液を行って1回拍出量を増やすことが治療の初手となる。輸液をどれくらい投与するのか,カテコラミンをいつから使用するのか,について明確に示されてはいないものの,現時点で得られるエビデンスから過剰輸液を防ぎつつ蘇生を行う戦略について考察する。
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