特集1 救急医療のリベラルアーツ 働き方改革の本質と戦略
【Part 1】2024年,改正労基法がやってくる!
3.先駆的施設に学ぶ働き方変革の極意
西山 慶
1
Kei NISHIYAMA
1
1新潟大学医歯学総合病院 救急科
pp.28-33
発行日 2022年11月25日
Published Date 2022/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3105200005
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社会環境の変化に伴い,医師の性別を問わず,養育や介護など「社会的弱者」の扶養義務と,医師としての責務との両立が可能である労務環境の整備が望まれている。
自身が勤務医共働きであったことから,筆者はこれまで「世帯支援」をテーマとしてスタッフと協調し,救急・集中治療に携わる医師の働き方の制度設計を試みてきた。前任地では全国に先駆けて完全シフト制を導入し,比較的好評を得たようにも思うが,裏では多くの失敗もあり,また解決できていない課題が山積していたのも事実である。
しかし,筆者の経験が読者の皆さん,特に制度設計を行う管理者の立場の医師にとって少しでも役に立てばと考えている。また,これからキャリアパスを描いていく世代の方々にとっても,いかにキャリアを皆さんの人生のなかに落とし込むか,本稿がそのtipsとなれば大変嬉しく思う。
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