特集1 救急医療のリベラルアーツ 働き方改革の本質と戦略
【Part 1】2024年,改正労基法がやってくる!
4.救急医のワークライフバランス
東 秀律
1
Hidenori HIGASHI
1
1日本赤十字社和歌山医療センター 救急科・集中治療部
pp.34-39
発行日 2022年11月25日
Published Date 2022/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3105200006
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働き方改革に求められているのは,医師の時間外労働時間の適正化であろう。数値目標で表現すると,「年に1,860時間以下」「960時間以下」という単純明快でドライな達成基準が存在する。
しかし,現場の医師がこれを実践するにあたり最も大切にすべきは,時間外に業務を行わないことを遵守/常識化することではなく,「業務を行わなくなった時間で何をするか」や「個人の価値観をふまえたワークライフバランス」にあるのではないだろうか。
本稿では,一救急医のモデルケースとして,筆者の「ワーク」と「ライフ」を具体的に紹介したうえで,そのバランスのとり方について経験も交えつつ考察してみたい。
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