別冊秋号 周術期管理
PART3 周術期のリスク評価と検査項目
32 術後咽頭痛と嗄声
小山 行秀
1
,
津崎 晃一
1
1医療法人社団こうかん会 日本鋼管病院 麻酔科
pp.205-210
発行日 2020年9月15日
Published Date 2020/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3104200173
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近年,気管チューブのカフデザインやその素材がポリ塩化ビニル製のみならずポリウレタン製のものも開発されてきたことや,声門上器具(SGA)の進化,さまざまなビデオ喉頭鏡の開発などにより,気道確保手段の選択肢が増え,患者にとってより愛護的な気道確保が可能となってきた。しかし,術後咽頭痛や嗄声はいまだ臨床麻酔において避けられない問題である。
本稿では,術後咽頭痛や嗄声に関する疫学や病態生理,さらにはその予防について概説する。
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