別冊春号 2019のシェヘラザードたち
第12夜 無痛分娩の麻酔が効かない! さらに合併症も—そのあとに起こること
佐藤 正規
1
1国立成育医療研究センター 麻酔科
pp.73-78
発行日 2019年4月19日
Published Date 2019/4/19
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3104200062
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
近年,無痛分娩の認知度が上がるとともに,各施設でその体制を立ち上げようとする動きがある。そのなかで麻酔科医もチームの一員として分娩管理に携わることとなり,無痛分娩を担当する機会が増えてきている。無痛分娩はうまくいくと担当医は神様のように妊婦から崇められるが,うまくいかなかった場合にはクレームの的になってしまう。また,完全な自費診療であり,保険診療(=手術麻酔)とは違った患者(妊婦)の希望があると筆者は考えている。本稿では無痛分娩が有痛分娩となり,さらに神経合併症を生じたため産後の対応に苦慮した症例を紹介し,無痛分娩管理の特殊性や難しさなどをお伝えしたい。
Copyright © 2019, MEDICAL SCIENCES INTERNATIONAL, LTD. All rights reserved.