特集 感染症3
Part 4 薬剤編
14.抗菌薬・抗真菌薬の副作用,薬物相互作用,TDM—患者の不利益を最小限に抑えるためにホスピタリストが知っておくべきこと
西 圭史
1
Yoshifumi NISHI
1
1日本大学薬学部 薬剤師教育センター
pp.659-666
発行日 2023年6月1日
Published Date 2023/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103901073
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抗微生物薬にかぎらず,薬物は体にとっては異物であり,このことが治療経過に影響を与えて治療を妨げることにもなりかねず,我々を悩ませる。
クスリは反対から読むと「リスク」となるが,使用の際の副作用や相互作用に対しては常に注意が必要である。そして最も避けるべきは,治療中の患者に対する不利益である。望まない症状について,どのように副作用や相互作用として認識して早期の対応につなげるかが,不利益を最小限に抑えるカギとなる。
本稿では,抗微生物薬(抗菌薬,抗真菌薬)の副作用,薬物相互作用,およびTDM*1について述べる。
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