特集 身体診察
各論編
9.腎・泌尿器の診察—「尿路」と一括りにしない! 各臓器の解剖と病態生理を把握し,理解を深めよう
花篤 弘一
1
,
筒泉 貴彦
2
Koichi KEITOKU
1
,
Takahiko TSUTSUMI
2
1University of Hawaii Internal Medicine Residency Program
2愛仁会高槻病院 総合内科
pp.115-121
発行日 2022年9月20日
Published Date 2022/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103901003
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腎・泌尿器疾患は,尿路感染症を含め日常診療で頻繁に遭遇する。尿路感染症の診断は一見容易に思われがちだが,実臨床では悩ましい症例も多くある。病歴や診察/検査所見が典型的でなかったり,その扱い次第で逆に診断を難しくしたりすることがある。それゆえに,診察手技を熟知し,それぞれの所見の感度と特異度を理解しておくことが重要である。
また会陰部の診察はどうしても医療者,患者ともに躊躇してしまいがちである。時に危険な病態が隠れていることもあり,診察手技や所見の評価方法は医療者として熟知しておく必要がある。
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